磁気刺激治療ってどんな治療法?
うつ病は大きな社会問題の一つとなっていますが、そんなうつ病の治療の一つとして注目されているのが磁気刺激治療です。アメリカ発祥の治療法であり、日本では2017年に厚生労働省に認可された最新の治療法の一つとなっています。
磁気を発生させる装置で脳の特定の部位に働きかけることによって血流を増やすことが出来るようになっており、これによって低下した脳機能を正常な状態に戻すという治療法となっています。うつ病を発症してしまう原因は実に様々であり、そのメカニズムは正確にはわかっていませんが、発症した人は脳の血流が低下していることが多いために有効な治療法として注目されています。また、脳卒中後のリハビリ目的としても行われることがあります。
磁気刺激治療のメリットやデメリットは?
うつ病の治療には投薬による治療が広く行われていますが、投薬による治療は人によっては副作用が出たりすることもあるので薬選びは慎重に行う必要があります。磁気刺激治療はそういった投薬の治療に見られる副作用がほとんど見られないというのが大きなメリットとなっています。うつ病の治療にはその他にも電気ショックによる治療がありますが、電気ショックによる治療が身体的に大きなダメージがあるのに対して磁気刺激治療は安全性が高く費用も抑えられるのもメリットとなっています。
ほとんど副作用が見られない磁気刺激治療ですが、重度の心疾患には不十分だったり稀に痙攣発作が起きるなどのデメリットもあるので行う場合には医師と良く相談することが大切です。
光トポグラフィーは、近赤外光を用いて大脳皮質機能を脳の表面に投影してマッピングする手法です。検査などでは脳の血流量を非侵襲的に測定するのに使われ、うつ病などの診断でも利用されている技術です。