そもそも、CADとはなんだろう?
電気業界や建設業会などにて、盛んに導入されているCADですが、そもそもCADとは何なのでしょうか。CADとは、英語の「Computer Aided Design」にて表現されます。この英文が示す通り、コンピューターの力を借りて、各種設計業務を進められるツールのことです。電気業界に例えると、これまで手書きで実施していた、回路図入力やプリント基板設計業務が、コンピューターを利用することで、とても簡単に行えます。
特に、電気関係のCADであると、CAD入力時に回路動作のシミュレーションが行えるので、CADにてデザインされた回路やプリント基板に問題がないかどうかの確認が可能です。建設業界については、3DCADが導入されていて、設計したデータを、立体化したデータにて確認でき、あらゆる方面から見た姿を容易に確認できます。現在は多くの電子回路を扱う製造業や、建築・機構設計分野にてCADが採用されています。
CADを導入するメリット
CADを導入するメリットはたくさんあります。メリットその1としては、データの共有が可能なので、複数人数による共同作業が可能になることです。また、手書きに比べて修正が容易なため、編集作業が効率化でき、リードタイムの短縮になります。その他、後工程への正確なデータ提供が可能です。例えば、電気系の場合、回路図CADにて作られたデータは、そのまま、プリント基板設計CADに取り込めるため部品が異なってしまうなどのミスを防ぐことが可能です。
また、CADを導入することで、設計者たちのスキルを標準化することが可能で、過去に設計したコンテンツは使い回しが可能なので、ノウハウの蓄積になります。設計者の工数が減ることから、コストの削減が可能です。
電気CADは、パソコンを用いて電気工事回りの図面を作成できるソフトウェアです。工事現場の見取り図や電気配線の図面だけでなく、電気回路の設計なども行えます。従来の手書き作業を合理化し、図面修正も簡単です。